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株式会社南日本情報処理センター
代表取締役
中村 洋 様

株式会社南日本新聞社に34年勤務後、2019年12月に専務取締役、2020年12月に代表取締役社長に就任されて現在に至ります。

事業紹介

 今年で設立して55年になります。鹿児島のIT企業の草分け的な存在であり、設立当初は、地方自治体の受託計算サービス業務が主でしたが、その後にコンピュータ機器の販売・ソフトウエア開発に事業を拡大しました。

 現在では、鹿児島の本社以外に全国に5拠点を有しています。現在の主力業務は、基幹システム構築・自社パッケージ開発・アウトソーシング事業の3つであり、企画・開発から運用までの一貫した体制を持っています。直近では、業務システムとAIを組み合わせたDX提案に取り組み、業務の効率化や新しいビジネスモデルの構築を支援しています。

過去にあった危機とその克服

 設立当時は、まだ事務の電算処理に対する理解が進んでおらず、このような業態自体でうまくいくのかという声も各所でありました。通信技術の発展により、インターネットが普及してからは、さまざまな分野でのシステム化やデータ通信化を図る競争が激化するようになりました。

 IT技術の時流に乗り遅れないように研鑽し、その積み重ねで昨年の売上高はおかげさまで約77億円まで伸びています。

さまざまな技術を集約したソフトウェア開発研究所である本社社屋

社長が大切にされていること

 当社は鹿児島を本拠とするIT企業という点で、設立当初から「地域社会への貢献」を重視しています。IT企業であっても、人財は企業活動の基盤です。地域社会を大切にしなければ、その地域から良い人財を採用することはできません。地域と共生し、さまざまな事業活動を通じて地域の発展に取り組んできたという自負があります。

社長にとって経営とは

 良い人財の育成と確保が最も重要と考えています。企業はすべて人の集合体によって成り立ちます。その観点から、新たな人財育成組織として「HR-Lab」を立ち上げました。目的は、「質の高い教育を皆に」を実践してもらい、個々の技能や教養を高めることに注力しています。

 そのことにより、将来的に充実した経営基盤や技術力の高さに裏打ちされた信用が得られ、結果として企業活動に貢献することを目指しています。ITの人財育成には時間がかかりますので、会社としてもできるだけの教育体制を整える必要を感じ、設立に至りました。

鹿児島最大のICT専門の展示会のNext-MICフェアの様子

「よかルート」へひと言

 当社では、医療・介護分野に長年携わってきたノウハウを生かし、現場をサポートする最適なソリューションを提供しています。また、さまざまな問題や課題をお客さまと一体となって解決・実現し、より良いケアの充実をお手伝いしています。

 医療・介護分野でも人手不足が深刻となっていますので、「よかルート」が求人者と求職者の架け橋になり、問題解消に寄与されることを期待しています。

インタビュアーの声

 地域での人材育成と採用に重きを置かれていることを実感しました。従業員が健康で働きやすい環境を整えることも重要と考え、健康経営を推進して健康経営優良法人認定も取得されていました。