いつかいつかと
思うなら、今
代表取締役
新福 大一郎 様
ご生誕時には既に先代であるお父様が開業なさっていたため、多くの文具に囲まれた子供時代を過ごされました。高校卒業後は、花のお江戸を目指して進学。その後スチール家具・建材を取り扱う会社で過酷ながらも楽しい修業時代を過ごし、OA機器を取り扱う会社でのご経験も経て、お父様の跡を継ぐべく帰鹿なさいました。お客様はもちろん社員の皆様のことも大切にしつつ、ユーモアも忘れない、魅力にあふれる新福社長は、今年でご就任30周年を迎えられました。
ー事業紹介
昭和33年、文具店として創業し、時代の変化に併せて商材や売り方などを柔軟に変化させながら成長を続けていらっしゃいます。鹿児島の文具店といえば文具のしんぷくという印象も強く残しつつ、現在は文具事務用品のほか、法人向けのOA機器・オフィス家具など、「会社(事務所)」として使用するものをトータルでご提案し、お客様それぞれのオフィスづくりのサポートもなさっています。このオフィスづくりは、長年の実績や豊富なご経験もさることながら、「まずは自分たちが理解する」という考えのもと、自社内のブラッシュアップによる使用者側としての実体験からも提案がなされています。作り手側と使い手側の両方の視点があるというこの安心感・頼もしさは、本社にて行われている「ライブオフィス見学」にて体感可能です。
ー過去にあった危機とその克服
「元々跡を継ぐつもりで帰鹿していたものの、先代社長の父が病気により急逝し、就任当初は心の準備ができていませんでした。いま振り返ればこれが危機だったかもしれませんね。8年間は父と一緒に働いていたためそれなりに時間は共有していたけれど、営業に専念していたため会社についてはわかっていなかったと思います。営業は自分の数字を追いかければよいですが、社長となると会社の数字や様々なものを見なくてはならず、ここには時間がかかりましたね。父と働いていた8年間は上司だった常務や部長からの理解や配慮、経理を担当していた母のサポートに助けられながらで、あっという間の30年でした。」
ー社長にとって経営とは
「仕事を通して「社員」を守る。「家族」を守る。そしてそのためには、「お客様」を大切にする。」
まずは仕事がうまくいかなければ、生活も楽しくない。難しいことではあるが、仕事をする時間と生活の時間とどちらも充実していなければ、人間の精神の安定は図れないのではないか、とのお考えから、経営においても社長ご自身の人生においても大切なことは同じであるとお話しくださいました。
活気のある職場づくりができるよう日頃のコミュニケーションから重視したり、全社員が参加して気持ちを1つにする機会が年に1度は必ず設けられていたりと、社長と社員、社員と社員の良い関係性の構築にも注力されていらっしゃいます。
ー今後のビジョンとは
「コロナを経て、世の中の働き方は大きく変わったものの、徐々に会社に戻ってきて、コミュニケーションを図りながら、様々なアイディアを出しながら仕事をしていこうという形になりつつあります。
また、働き方改革もあり、時間や生産性の向上がクローズアップされるようにもなってきているため、それぞれの会社にとって最も望ましい仕事の進め方・在り方を一緒に考えながら、より良いものにしていくための提案やお手伝いを今後もしていきたいと思います。」
ー地元で頑張る若者へひと言
最近では、「鹿児島に愛着があり、地元で頑張りたい、地域に貢献したい」というような意識が高い方・想いの強い方が多く、とても素晴らしいことだと思っています。
地道に精いっぱい頑張っていけば必ず道が開けていくと思いますので、是非焦ることなく、自分の活躍できる場所をしっかりと探してください。
インタビュアーの声
普段利用させていただいている文具のしんぷく様はもちろん、自分自身の通う各施設で素敵だと感じていた内装等にも、新福社長をはじめとする社員の皆様の熱い想いが込められていることを知ることができました。
今後もお客様にあたたかく寄り添いながら、鹿児島に洗練されたオフィスを続々と生み出されていくことと思います!