経営者に寄り添い、
共に考えます
代表取締役
國本 正樹 様
大学を卒業後、地元の総合広告代理店に入社し、テレビ・ラジオを中心としたマス媒体のメディアプランニングなどに携わり、2001年に独立して現在の会社を設立されました。当時、鹿児島ではまだ珍しいネットマーケティングを積極的に推進し、県内初となるヤフージャパン正規広告代理店の認定を受け、グーグル社ともオープンビジネスパートナーを締結しました。また、地域コンテンツの創出分野でもスポーツチームのマネジメントに取り組み、社会人野球クラブチーム「鹿児島ドリームウェーブ」の球団代表を務めておられます。
ー事業紹介
鹿児島を拠点に営業活動を行っている総合広告代理店です。地域に根ざし、地域を知る立場として、マーケティングを通してクライアントの商業活動を支援しています。マーケティングの定義はさまざまですが、「誰に」「何を」「どう伝える」かというステージがあると考えています。
収益構造は「どう伝える」か、つまりプロモーションの部分が主流です。従来はテレビ・新聞などのマスメディアを活用した企画の提案が軸でしたが、独立した20年前頃からデジタルツールが無視できないものになってきました。
ー過去にあった危機とその克服
当時、インターネットを活用したマーケティングを構築できる会社は鹿児島県に1社もなかったと言ってよいと思います。分かりやすく説明すると、ホームページの制作会社やシステムをつくれる会社はそれぞれあっても、全体を通したプロモーションをプロデュースするノウハウは持ち合わせていませんでした。
私自身、お客さまからインターネットでの展開をどうしたら良いのか相談を受けても答えられず、もどかしい思いをしました。そんな手探りの状態でしたが、インターネット大手の企業との関係構築に成功し、全世界9都市で開催されている世界最大級のデジタルマーケティングカンファレンス「アドテック九州2013−2014」で、経営におけるあらゆる課題に対し助言を行う、アドバイザリーボードのメンバーを務めました。
ー社長が大切にされていること
クライアントの成長を促進する、「売り続けるための仕組みづくり」を意識しています。市場のニーズをとらえた「良い商品」「良いサービス」は必ず売れるはずです。役に立ちたい、楽しんでもらいたい、味わってもらいたいなど生産者の思いや商品価値を伝えることが何より重要です。
特にプロモーションの領域では広告業30年以上の実務経験を生かし、実店舗・インターネットともに①集客/来てもらう(広告など)②接客/買ってもらう(店舗の構えやホームページ作成など)③追客/常連になってもらう(店舗サービスやメール配信など)の3要素の施策を実施しています。
また、広告業界に身を投じた理由として、エンターテインメントに興味がありました。2005年、当時話題になっていた欽ちゃん球団「茨城ゴールデンゴールズ」が鹿児島で試合を行うことになり、急遽公募により鹿児島県選抜チームを結成し運営などに携わりました。
「1回限りではもったいない。続けていこう」と盛り上がり、独立して本業の黎明期で不安もありましたが、事務局を引き受けました。地域に愛されるチームを目指し、社会人野球クラブチーム「鹿児島ドリームウェーブ」の育成に取り組んでいます。
ー社長にとって経営とは
お客さまに寄り添う伴走型のコンサルティングを推し進めていきたいと思っています。商品やサービスづくりのお手伝いからプロモーションまで課題を整理抽出し、それらを解決するマーケティングの施策までフォローしていきます。
優れたアスリートにコーチがついているように、欧米では経営者のエグゼクティブコーチの存在があります。今後はコンサルタントサービスの見える化を図り、お客さまの事業をオーガナイズしていければと考えています。
ー「よかルート」へひと言
私自身、両親、義母とも高齢で要介護認定を受け、介護施設にお世話になっているため介護問題には非常に関心があります。日本の高齢者人口比率の推移をみれば、既に介護人材の人手不足などは社会問題として顕在化しています。
実際に、社員に異動の相談をしても親の介護で動けないというケースもあり、会社経営にも影響を及ぼしつつあります。「よかルート」様の活動を通して、少しでも問題解決に貢献されることを期待しています。
インタビュアーの声
代表は中学・高校と野球部に所属していたスポーツマン。穏やかな語り口調の中に従来の広告会社の枠を飛び出す、先を見据えた冷静かつ熱い思いを感じました。プレイングマネージャー的な機動力を求め、会社の営業や管理・経理部門をアウトソーシング化しており、自身のミッションに注力できる環境づくりを推進されています。